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法話集

合同供養祭などでの住職の法話をご紹介いたします

毎月更新いたしますのでどうぞお楽しみに

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「美しい日本」

2018年5月 北摂池田メモリアルパーク合同供養祭
『春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪冴えて涼しかりけり』
この詩は曹洞宗をお開きになった道元禅師が春夏秋冬の四季の姿をありのままにお詠みになった有名な歌であります。
彼の川端康成先生がノーベル賞をお取りになった時の記念講演「美しい日本の私」で日本の四季の美しさと日本人の心情を表現するために引用された歌でもあります。
春には咲き誇る花とともに、夏には飛び回るホトトギスとともに、秋には煌々と輝く月と共に、冬にはしんしんと降り積もる雪とともに、観る者と観られるものが一体となった世界がここにあります。
しかしこの歌は単に日本の四季を詠まれただけのものでありましょうか?
当たり前の姿をありのままにお詠みになっておりますが、実は歌詞の中に道元禅師の禅の心、禅の悟りが見事に表現されているのであります
この歌は年々廻りくる日本の四季の姿であります。この四季の姿が順調に廻ればすべて幸せでありますが、中々そうはいきません。
人生は無常で移り変わっております。
その移り変わりの中に幸せを見出して生きて行かなければなりません。
但し、無常はすべてのものが移り変わっているということであり、ややもすると自分に悪いことのみを無常に感じることが多いかと思いますが、そうではありません。
良い事も悪い事もすべての移り変わりが無常の姿であります。
私たちはこの無常の人生を避けて生きることはできません。
道元禅師は「あるがままに生きよ」とお教え下さっております。
道元禅師の教えに『生を明らめ、死を明らむるは、仏家一大事の因縁なり』とあります。
これは曹洞宗の修証義というお経の冒頭の教えです。
生とはこの世に人間として生まれてきたこと、そして何十年かの人生を全うして去って行くこと、この生死の人生、生まれてから死ぬまでの人生をどう生きたら良いかということを悟るのが仏家の一番大切なことであるとお示しくださっております。
これは僧侶だけのことではありません。自らにいただいた生命を如何に生きるかを考えることは仏家に限らず大切なことであります。
人は字の如く一人では生きられません。
お互いに支え合いもたれ合いつつ共に幸せな人生を送りたいものです。
合掌
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