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法話集

合同供養祭などでの住職の法話をご紹介いたします

毎月更新いたしますのでどうぞお楽しみに

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「花まつり」

2017年4月 北摂池田メモリアルパーク合同供養祭
皆様、本日もようこそお参りくださいました。この霊園内の周囲の山々もすがすがしい新緑に輝き、万物生々、生き生きとしたすばらしい景色であります。
「春来れば、百科爛漫 秋来れば万山紅葉」という言葉がありますが、ここ天山寺の霊域で深呼吸をいたしますと、清らかな空気が染み入るような爽快感を憶えることができます。
4月8日は仏教徒である私たちにとって、忘れてはならない大切な日、お釈迦様がお生まれになった「釈尊降誕会(シャクソンゴウタンエ)」であります。
一般的には「花まつり」とも言っております。
本日は、皆様に「花御堂(ハナミドウ)」に甘茶を掛けて、お参りいただきました。
お釈迦様は今から、三千年の昔、インドの北方、現在のネパールの国境付近にありました 「カビラ国」という小国の皇太子としてお生まれになりました。
父の浄飯王(ジョウボンノウ)と、お妃である摩耶(マーヤ)ご夫妻には長い間子宝に恵まれず、二人は「この国を守ってくれる王子が早くほしい」と朝に夕に神様に祈っておられました。そしてようやくにして恵まれ、お生まれになったのがシッタルダ王子でありました。
国王ご夫妻はじめ国民の喜びは大変なものであったようであります。
お生まれになった王子は東西南北に7歩ずつ歩き、右手は天を指し、左手は地を指して「天上天下唯我独尊」と叫ばれたということであります。
その時、天より甘露の雨が降り注ぎ、太子のお身体を綺麗に清めたと言われており、これが、「花まつり」に誕生仏に甘茶を注いでご供養するようになった由来であります。
王はすぐれた仙人を宮殿に呼び、王子に会わせました。すると仙人は王子のお顔を見るなり涙を流して泣き出してしまいました。王は驚いて「王子に何か悪い相でも出ているのか?」と尋ねると、仙人は「王様、私は悲しくて泣いているのではありません。嬉しくて泣いているのです。王子様は素晴らしい吉相をなさっております。健やかに成長されて王位をお継ぎになれば、世界を統一する転輪聖王となられ、もし出家して悟りを得られれば一切衆生を救う聖者となられるでありましょう。私は老齢にして、何れにもお会いすることが出来ないと思い、それが悲しくて泣いております」と答えました。

初めてこの話をお聞きになった方は、お釈迦様がいくら偉くても、生まれてすぐに立ち上がり、東西南北に7歩ずつも歩いて、大人がきいても判らないような、難しい言葉を言えるはずが無いだろうと思われると思います。
それは当然のことで、ありのままに申し上げれば、お釈迦様も私たちと同じように、「オギャー」と泣いてお生まれになったのでありますが、歴史的事実として、お釈迦様がお生まれになったということは、ここに釈尊の思想の誕生があり、仏教の誕生があるということを、表現しているのであります。
「天上天下唯我独尊」とは、そのまま読むと「天にも地にも我一人尊し」すなわち「天にも地にも、自分より尊い存在はない」という思い上がりの意味に見えますが、そのような思い上がりの意味ではなく、天上天下に存在する一切衆生、生けとし生ける者すべてが、皆、それぞれに尊い存在であるという意味なのであります。
私たちもこの教えに従い、尊い仏心を備え、尊い命を生きているということを自覚し、感謝の日暮らしをいたしたいものであります。
合掌
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