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法話集

合同供養祭などでの住職の法話をご紹介いたします

毎月更新いたしますのでどうぞお楽しみに

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「達磨忌」

2017年10月 北摂池田メモリアルパーク合同供養祭
皆様、ようこそお参りくださいました。
月日の経つのは早いもので、本年も早や十月。秋もたけなわとなってまいりました。
十月と申しますと、禅宗にとりまして大切な月であります。
それは何かと申しますと達磨忌(ダルマキ)であるからであります。
達磨さまは、日本では「不撓不屈(フトウクツ)」のシンボルとして「起き上がりこぼし」として子供達の玩具となったり、置物となったりして親しまれております。
曹洞宗では達磨さまのことを正式に「震旦初祖 円覚大師 菩提達磨大和尚」と申し上げ、大切にお祀りいたしております。「震旦」とは今の中国のことです。「初祖」とは、インドから中国へ禅を伝えた最初の人という意味です。「円覚大師」は位の高い僧侶につける尊称です。その達磨さまがお亡くなりになったご命日が十月五日の達磨忌であります。
達磨さまは、お釈迦様から数えて28代目の弟子として60歳を越えてから、インドから中国へ禅の教えを伝えられました。
その頃の中国は、南の梁と北の魏の南北に王朝が分かれ、共に仏教を保護しておりましたが、経典の翻訳や研究が中心の学問的仏教でありました。
達磨さまには様々な逸話が伝えられておりますが、梁の国王の武帝との禅問答が特に有名であります。

武帝は達磨さまに「私は国民のために、仏教の教えにかなった政治を行い、布施行として、多くの寺院を建立し僧侶を育ててきました。このような行いに対してどのような功徳があるでしょうか?」と尋ねました。それに対して達磨さまは「無功徳」と答えられました。
武帝は、自分の布施行に対してねぎらいやお褒めの言葉を期待していましたから、功徳は無いと言われても納得がいきません。「仏教の真髄とはいったい何ですか?」と更に問いかけます。達磨さまは「廓然無聖(カクネンムショウ)」と返されます。その意味は「大空のようにカラッとして何にもとらわれない状態だ」と示されたのですが、武帝は理解することが出来ず、「私の目の前にいるあなたは、いったい誰なのですか?」と問いかけます。
達磨さまは「そんなことは知らん」と一言。そして「いまだ機、熟さず」と考え、揚子江を渡り北魏の小林寺に入られたのであります。達磨さまは武帝に「無の功徳」それは、世俗の価値判断に囚われるのではなく、ただひたすらに自ら仏道を行じ、見返りを求めないところに功徳があることを理解して欲しかったのではないでしょうか?
仏道修行は、見返りを求めない修行であります。私たちは修行によって「悟り」を得ると考えていますが、道元禅師は、坐禅修行によって「悟り」を得るのではなく、本来備えている仏心や仏性に目覚めることだとお教え下さっております。その「自己の本心」に目覚めることを「悟り」というのであります。
合掌
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